新NISA について考えてみた その2

目次

長期・分散・積立

〜長期投資の効果とは〜
なんと言っても複利効果が期待できること。あのアインシュタインの名言に『複利は人類の最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を支払う』がある。
例えば
25歳の人が毎月1万を65歳までの40年間3%平均の利回りで積立したとする。
積立した元本は12万(年間)*40年間=480万円となる。
これが3%の利回りで40年間積立すると904万円のもなるのだ!

35歳の人が同じ金額を3%で65歳までの30年間積み立てた時の結果は
積立した元本360万円  元利合計570万円

45歳の人が同じ金額を3%で65歳までの30年間積み立てた時の結果は
積立した元本240万円  元利合計322万円

55歳の人が同じ金額を3%で65歳までの30年間積み立てた時の結果は
積立した元本120万円  元利合計137万円

上記の例を比較しても長期になれば、なるほど複利効果が顕著に出ることが理解できると思う。

別の例では、知ってる人も多い寓話だが、王様に褒美をもらえることになった農夫が、王様に次のような提案をした。
『王様、私は一粒のコメを持っています。2日目には2粒、3日目には4粒・・』というように、前日の倍の米粒を30日間欲しいと申し出た。王様は『おぉ〜そんなもんでいいのか?』と了承した。
この時点で王様は、随分と謙虚な農夫だな位に思っていたのだろう。
結果は、最初の数字はさほでもないが、10日目にはすでに1,024粒のコメが必要になり、30日目には約1億7,370万粒のコメが必要になったという話・・(かなり要約してるが)これが複利効果の脅威だ。
ひとつも謙虚じゃねぇじゃないか。

〜分散投資〜
分散投資はリスクを軽減し長期平均的に投資目標を実現する可能性を高めることができる戦術。
逆にいうと分散しないことが危険であることを十分理解する必要がある。ITバブル崩壊時にIT系の株だけに投資していた人はどうなったのか? 1997年に山一證券が破綻し日本国内に衝撃を引き起こしたが、当時の社員が持っていた自社株は当然ゼロ円になってしまったのだ。会社が破綻した上に忠誠を誓って資産の大部分を会社の持ち株を保有していた社員は悲惨このうえない。兎に角分散するのだ。分散するにはインデックスファンドが便利であることが理解できると思う。

〜 積立は ドル・コスト平均法 〜

複利の効果と分散の必要性を理解したなら、どう積立るか?
ドル・コスト平均法一択でしょ!
ファンドを定期的に一定額づつ購入する方法である。一定額づつを購入するので、価格が高い時には少しの投資信託数を、価格の低い時は多くの投資信託を購入することができるのである。したがって長期的に購入しつづけると、平均単価が低くなる効果があるといわれている。
価格が高い時は少なく、価格の低い時に多く購入できるのがミソだ!バカ高い時(今の日経平均かも?)に有金全てつぎ込み大失敗することから身を守る投資術だ。
ドル・コスト平均法のメリットを発揮するためには、途中で中断しないことである。とんでもないニュースが飛び込んできたとき、大暴落の前に売っちまえ!となってはいけない。もしやめてしまえば大暴落した時の最安値で多くを購入できるチャンスを、みすみす捨てることになってしまうのだ。
どんな状況になろうとも、ひたすら続けることことによって、購入平均単価が平均より低くなるのだ!
『継続は力なり』

結論 長期・分散・積立を実行する最適な手段が 新NISAである!

前回のブログにある新NISAの概要にもあるが、積立は年間120万、成長投資は240万、合計360万
合計1800万までOK そのうち成長投資枠は1200万までとなっている。
別に投資信託のインデックスファンド積立を1800万円まで実行しても問題ないのだ。
毎月30万も積み立てるのは、さすがに大変であるが・・
当然KOMAも新NISAでインデックスファンドを購入しているが、次に年代別の積立方について考えてみたい。

年代別の積立方

20代、30代は、前回のブログにもあるとおり、生活費の6ヶ月分と3年以内に使うことが確定している資金を安全資産(貯蓄等)への貯蓄と積立投資を並行して行うべきである。その際、決して無理な積立はしない方が良い。積立はKOMA個人の考えであるが、何があろうと取り崩さない!20代なら40年もの積立期間があるのだ!毎月1万円でも3%の利率で元金480万が元利合計で904万、5%なら1,449万にもなるのだ。続けることによりリスク低減が期待でき、なんせ利益が非課税!。通常なら元利1449万の場合、税金が20%で193万8000円にもなるのだ。若いって素晴らしい!komaが若い頃、誰も教えてくれなっか(涙)
無理な積立を進めない理由としては、
人生の中での3大支出は住宅、教育費、老後である。特に住宅購入は一時的に大金の支出が発生するのだ!住宅購入の平均年齢がおおよそ40歳位であることと、教育費が重複するため、40歳〜50歳が資産的に最も厳しい状況になるのだ。KOMAも家を建てた直後に通帳に150万しかなくなったことがあった。しかも新築の家には、諸経費が色々とかかるのだ。カーテン、照明が坪数分(42坪なら42万程度)、印紙税、登記費用、住宅ローン借入費用、不動産取得税、火災保険、地震保険、等々で住宅価格の10%程度はかかるものである。結局150万の貯金もほぼゼロ円になってしまい、真っ青になったことを思い出す(マジで病気にもなれないと思った)そう、あれはKOMA35歳の頃・・
住宅購入時、子の入学準備金、催事等で貯金がなく、積み立てたNISAを取り崩せざるえなくなってしまった。しかもその時、運悪く相場がめちゃくちゃ下がっていた時に売却しなければ、ならなくなった、なんてありうる話。利益が出るどころか損失が発生してるのに売却なんて、あまりに悲しいじゃないか。当初の投資方針は不屈の精神で必ず守りたいものである

40代、50代は資金に余裕があれば積立金の上乗せを行っていけば良いと思う。無理はしない!!必要なキャッシュは残す(生活6ヶ月分+3年以内に支出が確定している資金)
40代、50代は教育費と住宅ローンに加え老後資金の準備を本格的に始める時期でもあるのだ。老後の年金が不安な人はNISAに加えiDeCoでもよいかもしれない。iDeCoは簡単に言うと基礎年金、厚生年金につぐ第三の年金と考えることができる。ただしiDeCoは60歳以降でなければ引き出せないので注意が必要。iDeCoは全額が所得控除の対象となることはメリット。ただし引き出し時は所得税がかかる。。
自営業の方は厚生年金がない分、iDeCoもしくは年金基金をすすめたいところである。人生100年時代なんて気軽に言っているが、100歳まで生きると言うことは逆に長生きリスクでもあると言えるのだ。人生の終盤において、もはや働けなくなった時にお金がなくなるとここそリスクだ。年金だけで生活できる人は問題ないが、資産を取り崩ししながら生活してる人にとって、はたして100歳までの資産は十分備えていると言えるのか?老後30年を想定して▲2000万円問題が取り上げられていたのだ。長生きすれば当然2000万円では不足する事態が発生するであろう。しかも寿命が伸びたと同じに健康寿命が伸びなければ事態はさらに深刻なものになってくる。
住宅ローンに教育費、さらに老後のための積立!普通であれば、そう多くは出来ないと思う。結論は無理のない範囲での積立だろう。6ヶ月分の生活費と3年分の確定している支出をキャッシュ(預金含む)を持ったうえで、残りを積立したい。無理のない範囲の積立とは、先にも言っているが、何かあった時に取り崩さなくても大丈夫!といえる金額である。年金と同じ扱いにする。65歳まで取り崩せない貯蓄と決めることである。これが老後資金確保のための方針と自身で決定し、最後まで貫く強い意志を持つ。

60代定年時期は退所金の使徒については悩むところである。
①60代前半で退職した人:一般的には住宅ローン残高を一括返済したうえで、65歳の年金受給年齢までにかかる資金をキャッシュ(預金含む)で確保。残りはNISAで最短積立がいいのではないか(月30万づつ積み立てる。インデックス一択)現金があるにもかかわらず長期積立する方法だとインフレに負ける可能性があるからだ。
②65歳まで働く人(多くの人が任意継続で所得が30%〜40%減):60歳以降の所得で生活し、住宅ローンも65歳までに終わるのであれば一括返済する必要もなく(住宅ローン金利<インデックス利回り)、NISAで最短積立がいいのではないか(月30万づつ積み立てる。インデックス一択)。うまくいけば65歳までに1800万の満額積立も可能性がある。その後、ゆくっりと取り崩していけば以下の計算が成り立つ(あくまでシミュレーション)
30万*12ヶ月=360万/年 
360万 利回り3%(固くみて) 5年 =1911万(元金は1800万)
65歳時点で1911万の資産ができる。
65歳以降、1911万を3%で運用しつつ、毎年97万4610円(8万1218円/月)を30年間取り崩すことができる。
結局30年間で元金1800万円が2923万円にもなったということだ。
2000万円問題の考え方として→2000万➗30年=66万7000/が毎年不足となる
30年間、毎年66万7000円を取り崩すために3%で運用するとした場合の必要な元本は1307万となる。
65歳時点で1307万あれば、2000万問題は解決できるのだ(理論上)
4%平均での利回りだとすると1153万でも可能となるのだ(複利の効果はすげぇ)

いずれにしても長生きして貯金が底をつき悲惨な状況に直面する事態だけは避けたいものである!!

 

年金生活が始まってからの取り崩し方は次回につづく

 

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