先日の報道で国民年金の払込が20歳から65歳まで納付した場合の試算をはじめる方針だという。現在の60歳から5年間延長となるのだが、60歳でリタイヤしたサラリーマンには相当きつい話である。komaの場合、現在62歳となり支払期間は完了しているが、妻くんと娘くんの2人分を収めている1万6,520円*12ヶ月*2人分=39万6480円となる。自称FIREの身としては相当にデカい金額だ。しかしこればかりはしかたがない(T_T)
年の離れた妻と、40過ぎに生まれた子供がいると、現役時には金銭的にわりと余裕であったことはメリットだが、60過ぎにこのようなダメージがあるのだと今になって分かった次第(T_T)・・・
2040年問題
人生の終盤に年金拠出5年間延長はキツイことだが、少子高齢化がますます進んでいく現在、必要なことであるとも理解できる。2040年には団塊の世代の子どもたち世代が65歳を迎え、高齢者の人口が大きく増加すると予測されている。2040年には全人口における35%が65歳以上となる。令和3年10月時点での65歳以上人口割合は28.9%である(出所:国立社会保障・人口問題研究所)
2040年になったら、お爺さん、お婆さんだらけになってるなぁ
komaも78歳だ! 時代の中心か?
一方で現役世代(15歳〜64歳)は令和3年で総人口に占める割合は約59.4%であるが、2040年には55.1%まで減少する試算である(出所:国立社会保障・人口問題研究所)
国民年金は自分で納めた年金を貯蓄して、65歳になったら取り崩す訳ではなく、世代間扶養といって現役世代の保険料拠出によって高齢者世代を支えているのだ。
現役世代の一人当たり高齢者負担人数は
2021年:74,508千人÷36,226千人=2.06人
2040年:62,133千人÷39,285千人=1.58人
2040年には現役世代3人で2人の高齢者を支えるのかぁ、
現役世代にあまり負担かけるのもなぁ・・
65歳まで年金を拠出するということは65歳までは働くことが当たり前となるのだろう。現在でも男性の場合、就業率が80%を超えているが、60歳以上の人は再雇用制度で働いている人が7割を越えていると言われていて所得が定年前の6割り程度であるとの回答が最多で、所得が同程度と回答した人は1割も満たない状況となっている。ほぼほぼ所得は大きく減少するのだ。減少した所得の中で更に年金を拠出することに『はいわかりました』と簡単には言えない。
世代間扶養のシステムで今後を考えると、受け取れる年金の価値が目減りすることは避けられないと思う。
またニュース等で度々、マクロ経済スライドというワードが出てくが、これは年金は原則として、物価や賃金の変動に合わせて改定さるものだが、公的年金の被保険者の減少や平均余命の伸びが予測された場合、当然年金財政にマイナスの影響を与えることになる。その場合マイナス要因を考慮して、年金給付額を調整する仕組みをいう。
簡単に言うと少子高齢化、余命の伸びによって現役世代の負担が増えたため、物価や賃金の上昇に合わせると、年金原資が不足してしまう。そのため年金を物価や賃金の上昇より少し減らすよということだ。実質年金の減少ということである。
現在のインフレ率の上昇が今後続いていくとなると、さらに厳しくなることが予想できる。
年金以外での収入を得る必要性が高くなる!
働けるだけ長く働く
・労働延長・・これからの時代は70歳まで働く人が確実に増える。将来的には現役世代が70歳になるのでは?
70歳までの継続雇用制度の導入が努力義務になったこともあるし(2021年4月施行)
今男性の65歳〜70歳の人の就業率は約60%も
あるらしいからなぁ
・情報:65歳の年金支給に合わせリタイヤす人も多い。やっぱし、健康なうちに少しは遊び回りたい気持ちは誰にだってあることだ。しかし!65歳で辞めるのと64歳11ヶ月で辞めるのとでは違いがある。64歳11ヶ月でリタイヤすると現役世代の退職となるので雇用保険からの基本手当(昔で言う失業保険)が支給される。自己都合(定年退職も含む)の場合90日〜150日分が支給される(平均月額の45%〜80%)。65歳でリタイヤすると高齢者の括りになるためか、高年齢求職者給付金となり支給額は基本手当と同様の範囲だが支給日数が30日もしくは50日が一時金として支給される。比べた場合には64歳11ヶ月で辞める方が断然有利になる。
年金の繰下げ受給を考える
・70歳まで繰下げが最も有効:人間誰でも最後は働けなくなる。それが65歳なのか70歳なのか・・75歳なのか?
働くことが出来なくなっった時に時に金がなくて生活が出来ない、なんてことになったら・・援助してくれる家族がいるのならまだしも、孤独であった場合には手の打ちようがなくなる。
生活保護と言っても制約が多く、はっきり言ってキツイことには変わりがない
働けなくなった時に受給できる年金がはいくらなのか? 取り崩せる資産はあるのか?➡是非ライフプランニングを作成して老後の準備を進めて頂きたい。
資産運用を考える
・NISA・・一択でいいでしょ。60歳以降はどうなのか?なんて言っても、下手したら、あと40年近くも生きる可能性もあるわけだ。60歳からNISA始めても時間は十分ある。王道の長期・分散・積立も十分可能なのだ。
komaも現在NISAで毎月積み立てている。今は株高と世界経済の着実な成長におされ大きくプラスで動いているが、浮かれていけない。そのうち大きく凹むことあるだろう。しかしそんなの関係ない!結局は『平均への回帰』なのである。長期で保有していれば絶対とは断言できないが、あらかたプラスになるだろうと確信している。
支出を減らす
・保険の見直し・・生命保険は、いわゆるなんとなく加入していた。もし自分が死んだら妻や子供にできるだけ保険金を残したい。病気になったら、えらく金がかかりそうだから入院日額の高い保険に入ろう、ガンになったら最先端治療を受けたいから、がん保険も必要だ的な、勧められるがまま加入していた状況であった。はっきり言って大失敗であった。保険は生活に必要金額を算出し、現状の資産と、その後の収入を差し引いた不足額分を加入するのが正解だ。残りは別途資産運用したほうが余っ程、最終的に資産が残るはずなのだ。現在は共済保険に加入してるだけで十分なのである。共済保険は1口2000円/月額程度
・家計の見直し・・簡単に言うと節約である。家計を管理するうえで特にポイントなるのが住宅費・通信費・教育費・生活費・決済手段の見直し等がある。住宅費の場合には、例えば賃貸であるなら子供が独立した時点で小さな住宅に変更する等考えてもよいかもしれない。通信費は携帯の契約が当初のままになっており、割高な場合も多い。現在は格安プランも多くある。komaはdocomoのahamoに加入している。20GBの大容量で2980円と格安になっている。ただしdocomoメールが使えなかったり、申込みがwebでしかできないなど注意する点もある。
決済手段も数多くあり、使いすぎが懸念される。使う決済手段を絞り込むことも必要。
最近では最も注意するべきなのがネット購入ではないか?なんたって『ポチッ』で買えてしまうあの便利さをしってしまうと・・ついつい買いすぎてしまう。
人生100年と言われる時代になった。komaは自分の寿命をスマホのバッテリー残量に例えている。人生100年を100%とし、自分の年令を消費済みとすると62歳のkomaは62%を消費したことになり、残量は38%ということである。そう考えると、まだ38%も残っているのか!と思うのである。
まだまだ頑張らねば・・
つづく
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