目からウロコ・投資・金融に関する役に立つあれこれ

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投資・金融 雑学あれこれ

投資の世界にはいろいろな格言が存在する。komaの好きな格言をいくつか紹介したい。

卵はひとつのカゴに盛るな:分散しないとカゴを落としてしまったら全部がパーになる➡分散投資をしないと資産をなくすことになるということだ。簡単にいうと、大きく儲かることはないが、大きく損することもない。
稲妻が輝く瞬間を逃すな:大きく相場が上がるのは大暴落でパニックになり売ってしまった後にやってくるものだ。最大の上げ相場に、その市場に参加しないことになってしまう。そうならないためにも自分で立てた方針を貫くことが重要となるわけである。ウォーレン・バフェット氏の言葉で「株は単純、皆が恐怖を感じている時に買い、陶酔状態の時に恐怖を覚えて売ればいい」とある。まさしく同じことだ。

ネットで検索するといくらでも出てくる。投資に対する先人達の名言・格言・金言は納得できる言葉が多く、ためになるものだ。しかしそれを眺めるだけでは全く役に立たない。実行することが重要である。

最終的には全て自分自身で判断して選択した結果でしか無い。全ては自己責任であることを認識して投資に向きあうしかないのである。

72の法則(一括投資)

72の法則は複利の計算に基づいて資産が2倍になる年数を簡易的に算出することができるものである。
計算式は以下の式となる。

投資期間(年)= 72 ÷ 利率(%)

100万円を利率3%で投資した場合

72 ÷ 3 = 24年

100万円を3%で投資した場合200万になるのには24年ということになる。

100万円を利率7.2%で投資した場合

72 ÷ 7.2 = 10年

100万円を7.2%で投資した場合200万になるのには10年ということになる。
ちなみに7.2%で24年間積んだとすると530万にもなるのだ!

3%程度ならインデックスファンドを長期保有することで十分可能だといえる。特に若い世代(40代含む)は新NISAをやらない理由がないのではないだろうか。60代のkomaですら喜んでやっているのだから・・・
2024年1月から始まった新NISAについてはkomaの実際に投資している銘柄毎とトータルの数値検証を6ヶ月毎に発表する予定でいる。7月初旬のブログに第一回目とする「新NISA6ヶ月検証」を予定している。

126の法則(積立投資)

72の法則と同様の考え方の法則である。126の法則は1ヶ月複利を基準とした積立投資を行った場合に資産が2倍になる年数を簡易的に算出することができるものである。

投資期間(年)= 126 ÷ 利率(%)

毎月3万円を平均3%の利率で、新NISAで積み立てした場合、積み立て元本が2倍になる年数は?

126 ÷ 3 = 42年

3万円 ✕ 12ヶ月 ✕ 42年 = 1,512万円 
1,512万円が約3,000万円になっている。
新NISAの枠は1800万まであるので23歳から始めたとすると65歳の定年時には3000万になっている計算。退職金と合わせると、住宅ローンを一括返済したとしても老後資金は十分ではないだろうか。

投資は細く長くが最も合理的・・しかし若いうちは、これがなかなか出来ないんだよね、悲しいかな・・

4%ルール

FIREでよく使われる概念である。年間4%の取り崩しをすることで30年以上生活費を賄える可能性が高いとい理論である。逆に4%の取り崩しで生活できるだけの金額になるのかが問題ではあるが・・
必要生活費が年間250万だと仮定してみた場合の試算は以下

250万=投資元本 ✕ 4%
250万 ÷ 80% = 312万 (税金が約20%)
投資元本 = 312万 ÷ 4% = 7800万円

手取り250万を得るためには7800万円の資産が必要である。

厚生労働省から出されている日本の男性の老齢年金額は、約16万5000円「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」に基づくデータ。

16.5万✕12ヶ月=198万円
250万円ー198万=52万
52万 ÷ 80% =65万
投資元本 = 65万 ÷ 4% =1625万円

年金が年間198万円の場合250万円にするためには52万円が必要になる。
そのためには税込みで65万が必要になる。
結果的に1625万を投資元本から毎年4%づつ取り崩すことで250万の生活が可能となるのだ。

運用成績が平均で4%を維持できたなら元本を減らすことなく生活できることになるが、下手したらマイナスになる場合もあるので必ずしも成功が保証されたものではないことに注意が必要である。

複利の計算

受け取った利息を元本に組み入れて運用した場合の利回りである

あのアインシュタインの名言に『複利は人類の最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を支払う』がある。
以前のブログでも紹介したが、別の例では、王様に褒美をもらえることになった農夫が、王様に次のような提案をした。
『王様、私は一粒のコメを持っています。2日目には2粒、3日目には4粒・・』というように、前日の倍の米粒を30日間欲しいと申し出た。王様は『おぉ〜そんなもんでいいのか?』と了承した。
この時点で王様は、随分と謙虚な農夫だな位に思っていたのだろう。
結果は、最初の数字はさほでもないが、10日目にはすでに1,024粒のコメが必要になり、30日目には約1億7,370万粒のコメが必要になったという話・・これが複利効果の脅威だ。

簡単にいうと「利息が利息を生む」のである。

元利合計額 = 元金 ✕ ( 1 + 利率 )預け入れ年数 

100万円を3%で10年預け入れた場合の試算

複利の場合 100万円✕(1+0.03)10(10乗) =134万3916円

単利の場合 100万円✕(1+0.03✕10年)=130万円

複利の計算を電卓で行う場合
1.03 ✕ ✕ ========= ✕ 100 = 143.3916379
10乗の場合「かける」を2回打つ 次に 1.03が翌年の値になるので10乗の場合「=」を9回打ち、最後に元金を「かける」と10年後の元利合計額が算出される。
※電卓は「カシオ」です。他社の場合は不明です。

平均への回帰

平均への回帰とは、平均よりプラスで大きく離れた値が出たとしても、結局は平均値に戻る現象をいう。大数の法則というのもある。バックリいうと多くの実験を繰り返すことで、平均値に近づくというものだ。

例をあげるとサイコロを振って1が出る確率は1/6である。それではサイコロを6回振ったら必ず1が出るかというと、必ずしもそうとは限らない。しかし1万回振ったとしたら、その確率は限りなく1/6に近づくということだ。
シカゴ・カブスにいった今永投手も5勝するまでの成績は半端なく防御率も0.8台とメジャートップの成績だったが、その後の試合で打ち込まれ現在の防御率は1.96(6/10現在)に落ち着いている。0.台の防御率がシーズンを通して達成できるのかといったら、なかなか難しいことであろう。やはりこれも平均への回帰といえるのではないか。
投資期間中に例え大暴落が発生しても、やはりそこは「平均への回帰」を信じることで保有し続けることができ、大きな損失を免れるのであると思う。
また、結局右肩上がりを続けているインデックスファンドが「最強」といえるのも、平均すると上昇する可能性が高いわけであるから、長期保有を方針として打ち立て、その方針を貫くことで最終的には利益を獲得できるということになる(投資なので絶対はないのだが)。

まとめ

資産運用とは、「お金に働いてもらう」ことなのだと思う。
お金に指示を与えるのが「投資家となる自分」になるのだろう。
上役(自分)がしっかりしないと成果は出せないのだ。
上役(自分)が情報に振り回され右往左往してるようじゃ、当然失敗を犯すリスクが高い。
ミスをしたら部下に責任を押し付ける。
部下からの信用はゼロである。
いわゆる仕事のできない上司ってやつだ。
そうはなりたくない。
仕事の出来る上役は沈着冷静である。
正しい判断をし、正しい選択をする。
適切な指示を部下に与える。
部下の失敗は己の責任と受け止める
これが最高の上司であり、最高の投資家なのである。

つづく

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