コロナ禍終盤の2021年6月に会社を辞めてから、あっという間に3年と3ヶ月が経った
辞めて以降に働いたことはない。いわゆる完全リタイヤというやつだ。
先月リタイヤ以後初めて人間ドックに行って来きた。背中の上部に激痛が走り夜も寝れなくなったのだ。ネットで調べると膵臓が怪しい? なんせ、今までこんな場所が痛くなった経験が無く、下手したらガンかもしれない、などと悪い方へ悪い方へ考えが進んでいき、本来病院は大嫌いなのだが、マジでヤバイと思い近くの病院へ駆け込んだのだ。内視鏡やらエコー、当然血液検査や尿検査、心電図など一通りの検査を行っていただいたのだが、結果はどこも悪くないらしい。そして1週間もすると結局治ってしまい、何だったのかわからずじまい・・・
会社を辞めてからは年1回の健康診断も行っていなかったので、丁度よい機会であったかもと、今は思っている。
現在62歳、もうじき63歳になる。中途半端な年齢だと我ながら感じる。高齢者の入口の前期高齢者は65歳からだ。
少なくとも今はまだ、老人ではないことは確かだ。
漠然と65歳までに何かもう一つくらいやり遂げてみたい。
何をするかは決まっていないが、やりたいことは いくつか思い浮かんでいる。
モチベーションのない人生ほどつまらないものはない。
いくつになっても、チャレンジする精神を持ち続けることこそが生きるためのエネルギーになるのだと思う。
人生100年なのだ。まだ38年もあるじゃないか。
会社を辞めて知ったこと
・以前も「早期退職したら何がどう変わった」という内容を記事にしたことがあった。しかし、それ以外にもいくつかの変化があったので記事にしてみようと思う。
・社会的信用がなくなった
これはかなりショックだった。会社を辞めたタイミングと娘が大学生となり一人住まいのためのアパートを借りようとした時のことだ。親が無職で無収入(年金受給でもあれば別だが)でアパートを契約するのは、なかなかハードルが高いことのようだ。会社勤めをしていた時代は一部上場の企業(現在はプライム市場)っていうだけで簡単に進んでいたことが、信用性の問題から難しいことになってしまうのだ。銀行からの借り入れも然りらしい。
・人付き合いがホント少なくなった
まずは年賀状が極端に減った(これは想定済み)。義理での付き合いがほとんどだったんだと、改めて感じた。
会社にいた当時は同僚や仲間と飲みにも行ったし、休みには気のあった仲間とツーリングに出かけたりもした。現在では、まったく そのような機会がなくなった。俗に言う「ゆるい繋がり」だったんだと認識した。会社時代には、この ゆるい繋がりこそが実は最も重要だったりする。SNSなど同様に緩い繋がりの方がネットワーク自体は広がるものなのだ。
会社を辞めた現在、同じ年代で会社を退職した者たちがたまに顔を合わせることはある。
話す内容は体の問題(体調や病気このと)、お金の問題がほとんどで、たまに子供のことや配偶者のことを話すくらいだろうか。どちらかというとネガティブな話が多いのではないか。
・東京に行かなくなった(当然ちゃ当然だが)
毎月のように東京出張や地方都市の支店に出向いていたが、辞めて以降、東京はおろか電車にさえ乗ったことがない。
東京出張の際は、小洒落た飲食店で食事をしたり酒を飲んだり、つかの間の楽しい時間を過ごすこともあった。
サラリーマンにとって出張は楽しい時間だったと、今になって気がついた。
・緊張感がなくなった
株主総会に決算説明会、取締役会に営業会議や店長会議、その度に資料を作成し発表するためのレジュメを読見上げる練習など準備して望むのだが、緊張感が半端なかった。特に株主総会や決算説明会では質疑応答の時間が設けられており、株主やプロのアナリストから、どんな質問がくるのか決まっておらず、想定問答集を作成して対応するのだが毎回ドギマギして回答していた。
それに比べると現在はまったくそのような緊張感を生じる機会が皆無となっている。今となってはあの緊張感が懐かしくさえ思える。決算説明会の時には資料の読み上げを行っていたので滑舌を良くするために会場に向かうクルマの中で割り箸を横にしてくわえ「ブラジル人のスーパーミラクルビラ配り」を連続で発音したりしたものだ。
「ブラジル人のスーパーミラクルビラ配り、ブラジル人のスーパーミラクルビラ配り、ブラジル人のスーパーミラクルビラ配り・・・・・・」
マジで滑舌変わるよ!アナウンサーにでもなったように☺
・スーツや革靴とは無縁となった
スーツだけでも10着くらいはあったのだと思う(正確に数えたことがない)。冬用のバーバリのコートやPコート。今でも捨てずにクローゼットの中で眠っている。
今では全く必要のないものになってしまった。
オールデンのプレーントウやコールハーンのローファーなども同様だ。働いている時代は靴を磨くのが好きだったのだが、今では履く機会自体ないので磨く必要もなくなってしまった(T_T)
・思ったよりお金はかかる
まず、正確な出費が把握できない。家計簿などは全くつけたことがない。家にある現金、自分と妻で別々の複数枚のクレジットカード、ETCカード、スマホ決済(Apple Pay等のクレジット決済型、PayPay等チャージ型)、自動口座引落、税金支払、Amazon等のネット購買など、あまりに出費が複雑で、管理が出来ていないのが実情(´;ω;`)
月1回は残高確認は行っているが、NISAや投資信託など価格が変動する資産の割合も多いので、非常にバックリした金額の把握状況なのだ。資産価値が上がると残高が減るどころか増える月もあるので管理がずさんになっているのかもしれない。特にここ数年は資産価値が右肩上がりになっていたせいもあり、使っている割には資産が減りが少ないのだ。
新NISA等も始まり投資熱が過熱気味のような感じは受けている。今後ドーンと下落局面が来た時に持ちこたえることが出来るかが問題。売却する人も相当数でてくんだろうな・・逆にそこがチャンスなんだが・・
とは言っても働いていた時代に比べれば支出は確実に減ってはいる。例えば2年毎に交換していたiphoneやipad、Apple Watchは壊れるまで使い倒す。クルマやバイクの買い替えも頻繁ではなくなった。服飾費用も大きく減ったし、一方で相変わらずAmazonで必要があると言えないモノをポチってしまうが・・
また、食費とか生活に直接関わるものは特に節約を徹底したりとかの行動はしていない。
贅沢は必要ないが、豊かな暮らしは維持していきたいという思いはある。
そのためには人生のレールともいえるライフプランニングを基にした生活基盤が基礎となり機能している必要がある。
・時間はたっぷりあるが時間が経つのが早い
一瞬で1日が終わり、あっという間に1週間が経ち、気がつくと1ヶ月が経っている。そして1年ってこんな早かったっけ?とういのが今の正直な実感だ。ストレスがなくなり、嫌なことがなくなり、流れるように時間が経過しているからなのか。
時間はたっぷりあるが、時間が経つのが早いので時間があるのかないのかわからなくなってくる・・・
いずれにして時間は有限なのだ。限られた(残されれた)時間を有意義に使いたいのもだ。
リタイヤしてから初めたこと
リタイヤした人達には2種類の人がいるのだと思う。
新しく物事を始める人と今までやってきたことをやめてしまう人である。
・やってきたことをやめてしまう人とは
完全リタイヤしたあとは当然、仕事をしなくなる。働いていた時間がポッカリと穴が開く感じだろうか?
仕事に関係する本を読まなくなる。
運動をすることも面倒くさくなってくる。
そして → なんとなく家でゴロゴロしている時間が圧倒的に増える。
こんな感じの人が多いらしい
家でゴロゴロしていると妻から「少し働いたら?」
夫「退職金で生活は問題なくできんだろ」と返すが。。
「しゃーねぇから少し働くか」となる。
メリットは
なんといっても収入を得ることが出来る
社会との関わりが持てる
健康維持に役立つ
仕事にやりがいを感じることが出来る
しかし・・
結局は数年後には辞めることになる。
先延ばしするだけだよな・・・
家でゴロゴロしてるよりはいいけど。
70歳まで働いて、その後に自由といってもなぁ・・
などと、色々悩んでしまう・・ボクです。
・物事を新しく始める人とは
仕事を完全にリタイヤすることで、間違いなく時間は出来る。
1日8時間労働で通勤に1H、昼休み1H。残業ゼロとしても1日10Hは仕事に費やしていただろう。
1ヶ月22日間労働とした場合1ヶ月で220H。1年間だと2,640Hにもなる。
この2,640Hをどう使うのか?
やろうとすれば何でも出来る時間の確保は出来ているのだ。
そして → 何か新しいことにチャレンジする人である
komaの場合は会社を追い出された感じだったので、燃え尽きた感じでは全く無く さて何をしようか?となったわけだ。当時は登山にハマっていたので百名山を登り倒したいと考え、まずは北海道、東北の百名山からやっつけていこうと考え2021年6月に退職後翌月には軽バンに乗り北海道に渡ったのだ。おおよそ1ヶ月間車中泊をしながら北海道にある百名山9座全てと東北の百名山5座を登った。北海道の幌尻岳は2泊3日もかかり1週間に5つの山を登るペースだったと思う。ろくにトレーニングもせず無理したせいもあり膝が完全におかしくなり、その後登山が出来なくなってしまった(´;ω;`)
登山を辞めてからの日々の過ごし方としては筋トレ、ファイナンシャルプランナーCFP及び1級取得のための勉強を初めた。
また16歳から乗り続けているバイク熱が再び蘇ってきた。250ccのバイクでモトジムカーナを再開し、大型バイクまで購入してしまった。
1年半猛勉強?したおかげもありCFPと1級FPの両方に合格することが出来た。
その後FPで学んだ知識を少しでも世間のお役にたてたくてブログに挑戦を初めたのが2023年2月。
最低でも1年間は続けよう!と初めたが、ブログが一番の難関だったかも・・
そのうちYouTubeにも手を出したいと考えているが、まずはブログを1年間続けた後、改めて考えてみようと思う。
人生100年、60代は微妙な年代だ。koma的には 若くはないが年寄ではないと思っている。選択肢は減ってきているが、新たに挑戦できることはたくさんあると思う・・あまり無理はせず(ToT)
キラキラの人生を続けるか、老け込むか・・ それも自身の「選択」次第だ。
次回は人生の参考書3冊を紹介する予定です・・・
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