残暑が長く続き、早く秋が来ないかと心待ちにしていたら、雨の日が続き気が付いたら急に寒くなってきた。極端に短くなった秋に突入したと思ったら北海道から初冠雪の便りが・・ うかうかしていたら冬になってしまう。
夏が終わり秋が来て冬に向かう今、日の入りが日々早まり夕方の5時には暗くなってしまい、活動時間が短くなることも淋しく感じるのは自分だけなのか?
友人との小旅行
世の中には積極的に投資する人がいれば、余裕資金はあっても投資には消極的な人がいる。
先日、友人である還暦を過ぎたオジサン三人で1泊2日の旅行に出かけてきた。行き先は奥日光の戦場ヶ原だ。戦場ヶ原ではトレッキングする予定となっていた。
しかし当日は朝から雨であったため予定を変更。王道である日光東照宮、華厳の滝、立木観音をまわった。
平日ではあったが、混雑が酷い。コロナ禍も落ち着いた現在では外国人が半数近くいる様子だった。
日光東照宮は世界遺産でもあり、圧倒的なパワースポットの渦の中に飲み込まれた感じを受けた。やっぱすげー!
華厳の滝は霧でほぼ見えず・・・ガッカリ⤵️
旅行をしながら喋る内容は健康のこと、お金のこと・・・または元いた会社のことだ。
お金の話になると必ず出る内容が「投資をしているか、はたまたしていないか」となる
旅行中であってもオジサンは現実的な話をするのである。
投資してるか しないか
3人の中で komaとA君は働いておらず、B君は退社後パート社員として再就職している。
A君は60歳で退職後、完全リタイヤしている。ただし妻はパート社員として働いているとのこと。
B君の職場はドラッグストアで週3日間、13:00〜22:00までの勤務らしい。月に10万ちょいの給与(ボーナス無し)とのこと。生活費というよりは妻との月に2回の旅行代金のために働いているらしい。(トレッキングが趣味)
komaは59歳で早期退職し完全リタイヤして、今を楽しんでいる。
A君、B君とも投資はまったく行っていない。
A君は過去に投資信託で大きく損を出した経験がある。リーマンショック時のことだ。暴落に耐えることが出来ずに損切りして以降、投資は行っていないとのこと。それ以降、投資自体がトラウマになってるみたいだ。こういうパターンの人は多くいるようである。
A君は現在の預貯金額は不明だがかなりの額を保有していると思う。
一方のB君は実家が農家で、投資には元々興味がなく、当然投資経験はゼロだ。
二人に投資の話をすると「損するからやりたくない」・・と言う
「NISAはどう?」と聞くと
「興味が無いわけではないけど、実際よくわからない」という。
A君もB君も会社での立場は部長職を経験しており、社会的常識も十分以上に持ち合わせている二人でも、このような感じなのだ。我々世代は投資に関する教育は、皆無であったため(今でも変わらないか?)投資に関する知識は小学生とあまり変わらないレベルだと感じる。
とんでもない投資話に引っかるニュースが後を絶たない。被害者には医者さえもいる・・
A君、B君が考える資産運用は、定期預金か国債というところだろう。(インフレに負ける可能性大)
定期預金の金利が上がったとはいえ上位の金利ランキングを見ても0.1%〜0.4%程度だ。
個人向け国債 美醜期間 令和6年10月7日(月)〜令和6年10月31日(木)
変動10年0.57%(税引前)、固定5年0.46%(税引前)、固定3年0.34%(税引前)となっている。
最も金利の高い個人向け国債 変動10年を1,000万円購入した場合、1年での金利が57,000円(税引前)となる。税金20.315%を差し引くと45,420円となる。
過去20年間投資した場合の実際の過去実績は以下となる
2004年 〜 2023/12の20年間
2004年1月 2023年12月
現金 100万円 100万円
日本株 100万円 340万円
外国株式 100万円 720万円
日本債権 100万円 130万円
外国債券 100万円 220万円
金 100万円 670万円
1990年代後半からはデフレの時代が続いていたが直近ではプラス2%以上が見込まれ、日銀の展望レポートとでも3年間の物価見通し”上昇率2%程度で推移”とある。
とすると2%以上の金利がなければ実質的には資産が減少することになるわけだ。
A君とB君に、「物価が上がれば、その分資産は減るんだぞ」と言うと。
実際の資産が現実的に減るわけではないからか、「ピン」とこないみたいだ。
さらに追い打ちをかけてカミさんが
「損するかもしれないことやらないで」と言うらしい。
すると旦那は「そうだな」となり、ほぼ安全資金(定期、国債)での保有となっているらしい。
仮に1000万を現金、日本株、外国株式、日本債権、外国債券に、それぞれ20%づつ投資していたとした場合のシミュレーションとしては
2004年 〜 2023/12の20年間
2004年1月 2023年12月
現金 200万円 200万円
日本株 200万円 680万円
外国株式 200万円 1,440万円
日本債権 200万円 260万円
外国債券 200万円 440万円
合計 1,000万円 3,020万円
安全資金で保有していたら元金1000万円が1000万円のままである!(実際には少し増えるが)
分散投資していたら元金1000万円が3,020万円にもなるのだ!
今後の20年間で同じ もしくは更に増えるかもしれない、一方でマイナスになる可能性もゼロではない。
ただインフレリスクは確実に高まってくる予想だ。だまって何もしなければ実質的資産は減少する可能性が高い。
バブル崩壊以降続いた「失われた30年」とは明らかに違うのだ。気がついた人はNISAやiDeCoなど、投資を初めている。逆に投資していない人は後になってから後悔する可能性が高くなるとkomaは思うのである。
「やるなら いましかねぇ〜」♬
長渕剛の「西新宿のおやじの唄」の一節
ポイントは今や誰でも知っている
リスクを最大限減らす術として「長期」「分散」「積立」が効くのだ!
しかし、知ってることと理解して実行するのとは違う!
理解したうえで実行しなければ意味がない。
komaは自分の子供には無理やりにでもやらせている(何十年か後に感謝されると信じている・・)
A君B君に、あまりに執拗に訴えると まるでkomaが金融業者の回し者の様に感じるかもしれないので、要点だけを伝えたうえで、後は自分で、または家族で話し合い判断すれば良いことだと言っておいた。
最新のデータによるとNISAとiDeCoへの加入率はおおよそ30%となっている。日本の労働者の約3割がこの制度に加入している一方で約7割の人達が未加入となっている・・・
A君、B君、koma 投資してるのはkomaだけ・・33%だわ
ちなみに日本人成人の約8割の人が預貯金をしているといわれている!(日本人特有)
日本人はリスクが大嫌いらしいが、その割には、明らかに怪しい儲け話に乗っちゃう人も多い・・
投資の必要性を是非、感じ取って頂きたいと思う。特に投資をしていない人は。
是非参考にしてほしい本がある。「敗者のゲーム」チャールズ・エリス著である。
今まで色々な投資に関する本を読んだが最も役に立ち、投資に対する考え方が変わった本でもある。
つづく
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