FIRE (早期リタイア)について考えてみた

komaは現在62歳で無職である。無職というのは何か虚しくなるものだ。社会という枠から外されてしまったような疎外感を感じるものだ。そもそも無職とは職に就きたいが働いてない人のことではないのか?komaは職に就く気はまったくないのである。働かなくてもなんとか食っていけるから働いてないだけだ。
komaが会社を辞めたのは59歳の6月である。勤続40年、経営者と意見が合わず自分を曲げてまで務める気は全く無かった。案外あっさりしたものであった。30代後半から始めた投資に加え、退職金で何とか生活は出来そうだと考えた。幸いにも住宅ローンはすでに完済している。だが教育費はまだしばらくかかりそうだ。65歳の年金受給まで質素な生活を心がけ、何とかやり過ごそうと目論んでいるのだった。
komaもあと2年半で65歳となり、いよいよ年金受給年齢となるのだが、60歳時点で行ったシミュレーションがいい方に狂い、近年の米国の好景気や日本の株高に支えられ元本が想定より減少していないのである。この先どうなるか分からないが、とりあえず今の生活を維持したいものである。

早期退職は日本ではネガティブに受け止められるが、米国では成功者の証とされているのだ。IT系などを立ち上げ成功を収めた経営者などは40代でリタイヤする人も少なくないのだ。
59歳の6月で会社を辞めたのだが、今の時代ならプチFIREとでも言えるかもしれない。2022年総務省統計局からのデータによると

60歳〜64歳の就業率は男性83.9%、女性62.7%
65歳〜69歳の就業率は男性61.0%、女性41.3%
70歳〜74歳の就業率は男性41.8%、女性26.1%

komaの年代(1961)では実に84%もの就業率であり、69歳までの就業率ですら男性61%と過半数以上労働しているのが現実である。
体力づくにランニングやフィットネスジムで週何回か運動を行っているのだが、まぁ同年代の人は少ない。また近くの総合運動公園でジョギングをしているのだが、ジョギング自体してる人が少ない。70代以降の人が散歩をしてる姿が幾分散見する程度である。週何回か走遊会の人達がジョグしている程度である。日本における60歳以上の人口の割合は34.8%もいるのに。。。働いてるか、家に閉じ籠もっているのか? 同年代の人を身近に見ることがないのだ・・・

komaの場合、地方のローカル企業で役員をやっていたので雇用保険(失業保険)が受給できないのである。ふつう自己都合(退職含む)で退職した場合、雇用保険(昔は失業保険と言ってた)90日〜150日程度分が支給され。、最後の6ヶ月に支払われた賃金総額(賞与含まず)➗180日*45%〜80% ※賃金が低いほど高い率になる。
しかし辞めて以降は給与所得がゼロになり社会保険等ががっつり引かれるという悲しい現実が待ち受けていた。
komaは2021年6月に退職(正確には退任)したのだが、この6月といのがクセものだった。社会保険は任意継続であるが、今までなら会社が半額を負担してくれたが辞めると全額自己負担になり、また辞めたのが59歳だったので国民年金保険がkoma、妻、娘の3名分もかかってしまう。追い討ちをかけたのが住民税である。住民税は前年の所得によって翌年の納税額が決定するので、komaの場合、所得がゼロなのに税金だけは納めることになったのだ。6月に辞めた場合住民税はさらに翌年(辞めた2年目)もかかってくるのだ。これにはマジまいった。その他、車検、自動車税、固定資産税等々・・金が湯水の如く流れ出るとはまさにこのことだと痛感したものだ。
教訓:会社辞めても金は色々とかかるのだ(特に1年目)

話がそれてしまったが、59歳で辞めたkomaは自分的にプチFIREだとの認識でいた。理由は先にも述べた通り、男の場合は特に就業率が高く、59歳で働いていない人がほぼいないからである。59歳で会社を辞めた感覚は、別の言い方をすると非常に貴重な時間を頂いた感覚であった。komaの場合は辞める直前頃には次の①〜③を作成し準備を進めていた。
①ライフイベント表(本人や家族の将来の予定やイベントを時系列で表したもの)
②キャッシュフロー表(年毎の家計の収支を時系列で表したもの)
③個人バランスシート(個人の資産と負債を貸借対照表に表したもの)
この中で特に重要なのが②のキャッシュフロー表である。komaの妻くんは13も年齢が下である。komaが死んだ後も20年近くは生きていることを想定し、komaが100歳、妻くんが100歳まで生きるとした場合のキャッシュフロー表を作成したのだ。作成したキャッシュフロー表に従って生活できれば、ギリ妻くんが100歳まで資産を枯渇させずにやっていける目処がたったことでプチFIREを決断したのだった(働かない選択をしたということ)

そもそもFIREってなんだ?

簡単にいうと、早期に会社を辞め、自分の資産を運用し不労所得を得て、その後の生活を維持することである。
FIREの中にもフルFIREサイドFIREがあり、フルFIREは完全に仕事辞め不労所得だけで生活するスタイル。サイドFIREは不労所得+不足分は働いて収入を得るスタイルである。
komaの場合は不労所得+運用中の資産の取り崩しでの生活をするスタイルですので、フルFIREの定義には100%当てはまっていないが、形としてはフルFIREと言ってよいのではないか。

FIRE成功者の間で定説となっているのが『4%ルール』である。
年間支出額の25倍の資産があれば元本を減らすことなく4%の利回りだけで生活費をカバー出来るという考え方。
4%の根拠としては米国のS &P500インデックスの成長率からインフレ率を差し引いた数字が4%なのである。最新のS &P500の成長率は9%もあることから米国では6.5%ルールとも言われている(まっ、そこはかために見て4%でいいじゃね)
65歳以上夫婦二人暮らしの平均的な生活費は、月額平均23.6万円
23.6万円*12ヶ月*25倍=7080万円
7080万あれば4%の利回りだけで生活できるのだ(税金は考えていない)
ちなみにゆとりのある老後を送るためには月額平均37.9万円もかかるらしい
37.9*12*25=1億1370万円!も必要なのだ。
こうみると、あまり現実的ではない。

しかし俺たちには年金があるじゃないか! 働かなくても偶数月に2ヶ月分が自動的に振り込まれる
komaの場合は以下で考えている。
・60歳〜65歳は不労所得+運用資産の取り崩し FIRE期間?
・65歳以降は(37.9万円*12ヶ月)−(年金+不労所得+運用しながら資産を取り崩す

世間で言う老後2000万円問題は年金で不足する金額であり、不労所得もしくは運用資産でどうカバーするかが問われているのだ。
だから国はNISAを強く勧めているわけである。では不労所得を効率よく得るには? 運用資産でどうカバーすることがベストなのか?
運用資産は以前の新NISAについての考え方で述べている。
ここでいう不労所得とは元本を減らさない配当もしくは債券等の利子所得のことである。詳しくは次回以降にて・・

次回は早期退職したら、何がどう変わったか? へ つづく

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次