年金の受給年齢について その1

人生100年時代とはいうが・・実のところどうなのか?
現在65歳時の平均余命は男性は19.97年(84.97歳)、女性は約24.88年(89.88歳)となっている。2060年には男性22.33年(約87歳)、女性27.72年(約93歳)と確実に寿命は伸びていくと予想されている。2060年にkomaは99歳か。(運が良ければ生きてるかも・・・・)実際に100歳以上人口も9万人をこえている。1663年には全国で153人しかいなかったのだ。
人生100年は先の話だろうが、人生90年は現実的になっていると思われる。長生きすることは喜ばしいことではあるが、一方で生活費、医療費、介護費等、長生きリスクも考えたうえでの準備が必要である。

老後の主な資金としては退職金・年金・貯蓄となり、年金以外の老後の収入を得る手段としては仕事・資産運用等となる。
その中でも年金制度は高齢期を支える重要な収入の中心である。

年金が支給される年齢は男女で違う

例えばkomaの生年月日を基準とした場合
昭和36年4月以降生まれた男性は老齢基礎年金、老齢厚生年金とも65歳からの支給となる。
昭和36年4月以降生まれた女性は老齢基礎年金は65歳から報酬比例部分(老齢厚生年金)62歳からの支給となる。
※女性は男性より5年遅れて支給開始年齢が引き上げられている(公務員は男女とも同じ)

年金はいくら受け取れる 年金定期便を要チェック!

こればかりは人それぞれ。平均を知ったところであまり意味はないことだ。夫婦の場合、独身の場合、自営業の場合、妻が専業主婦の場合、死別した場合等あまりに違いすぎる。
一例では自営業の夫婦の場合世帯合計で13.0万/月、会社員+専業主婦の世帯合計22.5万/月、会社員+会社員の世帯合計26.1万/月
自営業独身の場合6.5万/月、会社員20年の場合10.1万/月、会社員38年の場合16.0万/月 (あくまでも例)
まずは自分の年金額を正確に知る必要がある。そのために『ねんきん定期便』があるのだ。
節目の年齢(35歳、45歳、59歳)は封書で送られてくる。加入記録の確認法等のパンフレットや加入記録の漏れや誤りがあった場合の記録回答票などが同封されている。
50歳未満➡過去の加入期間や加入実績に応じた年金額(現時点での金額相当
50歳以上➡過去の実績を踏まえた見込み額(65歳以降に受給できる見込額)・・50歳以上になると、早期退職や転職して給与が大きく変わらなければ割と正確にわかるぞ。
いずれも『ねんきんネット』でいつでも確認できる

年金だけでは不足する

会社員の場合は自動的に厚生年金に加入しているので基礎年金と厚生年金を受給できるが、自営業の人は基本的に国民年金保険だけとなっているので、少ない人が多い。
年金2000万円不足問題などと言われているが、実際に受け取る年金額に大きな差があるわけだから、年金だけで足りてる世帯もあれば2000万なんかじゃ、全然不足してる世帯があるのが実態だ。
夫婦二人の最低の日常生活費の平均は22.6万12ヶ月*90歳まで生きた場合25年6780万円は最低かかるのだ
自営業世帯の13.0万では毎月▲9.6万*12ヶ月*25年=▲2880万も不足することになる。逆に夫婦とも会社員だった世帯では年金だけで何とか凌げるかもしれない。
ゆとりある老後に必要な金額は34.6万/月*12ヶ月25年1億380万にもなるのだ
自営業世帯の13.0万では毎月▲21.6万*12ヶ月*25年=▲6480万も不足することになる。夫婦とも会社員だった世帯でも毎月▲8.5万*12ヶ月*25年=▲2550万となってしまう。

結論として年金だけではゆとりある生活するのは無理だ!

できればゆとりある老後を過ごしたいのは本音である。なんのために今まで頑張ってきたのか?
20歳〜60歳(40年間)の自由時間=60歳〜80歳(黄金の20年間)の自由時間
老後の自由時間は若い頃の倍もあるのに、金がないという理由で引きこもっていたんじゃ・・ しゃあないでしょ!
退職金や貯蓄だけで老後の生活を十分カバーできるなら問題ないが、不足する場合は何か行動を起こすしかない。
最も有効なのが『働く』ことである。その他、資産運用しながら取り崩す方法などがある。
あとひとつ考えられることが年金の繰り上げ受給、繰り下げ受給である(やっと本題にはいれる)

年金の繰り上げ受給、繰り下げ受給は、意外と複雑なのである。詳しくは次回へとつづく

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